親方コラム

2021年1月6日
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。私のコラムも年末年始は休みを頂戴した。その間、ハワイで休暇を過ごしてきた。という冗談も通用しない世の中になってしまった。東京都の一日の感染者数の1,000人越えが、これから何日続くのか心配になる。明日は何人になるのか既に心配だ。大相撲初場所は今のところ通常開催ということなので、感染者を出すことなく無事に千秋楽を迎えたい。新年早々、暗い話題になり申し訳ない。今年も、私のつまらぬコラムをどうぞよろしくお願いします。
西岩
2020年12月31日
今年一年、私の拙文にお付き合い頂き感謝申し上げます。2020年は新型コロナウイルスで大変な一年だった。その中で力士たちはよく頑張ったと思う。今年は若藤岡の悲願の勝ち越しに始まり、若箭原の悲願の勝ち越しに終わった一年だった。八女の里も若松永も最高位を更新し、若金子、若田中、若大根原も勝ち越しをするなどみんなが成長してくれた。成長していないのは私のコラムだけだろうか。いつもくだらないオチを考えながらコラムを書かせてもらった。来年も引き続き私のコラムを読んでいただけたら嬉しい。さあ、そろそろ、紅白歌合戦が終わり、行く年来る年「ゴ〜ン」というお決まりの光景を見て新年を迎えることになりそうだ。一年間ありがとうございました。センキュー!
西岩
2020年12月27日
12月は何かと忙しく、ご無沙汰してしまった。世の中は新型コロナウイルスで寂しい年末になっているが、西岩部屋では24日にささやかなクリスマス会をした。鳥を丸焼きにしたローストチキンやピザなとを食べ、クリスマス気分を味わった。「俺はまだまだチキンライスでいいや」という訳にはいかないので、家内と計画しプレゼントなどを準備をした。サンタクロースも今年は外出自粛だと思うが、プレゼント無しという訳にはいかないので、ささやかなプレゼントを力士に渡した。クリスマスが終わり、大部屋に飾っていたクリスマスツリーを片付けると寂しさが増してくる。そして、いよいよ新年の幕開けだ。しかし一年が過ぎ去るのは早い。最近は特に早く感じる。カールルイスよりも早い。
西岩
2020年12月21日
今日は12月21日で冬至である。西岩部屋の力士たちは稽古後、湯船に柚を浮かべ柚子風呂に入った。柚子風呂に入ると風邪を引かずに冬を越せると言われている。風邪どころか新型コロナウイルスに感染することなく冬を過ごしてもらいたい。私も柚子風呂に入ったが、柚の香りを嗅ぎながら風呂で温まるというのは気持ちのいいものだ。夜は力士達はカボチャを食べ冬至を味わった。青森の平川市にある南田温泉アップルランドの大浴場には100個以上のりんごが浮かんでいる「りんご風呂」がある。私は2016年に夏巡業の平川場所の担当になり、準備のために10日間アップルランドに泊まり、毎日りんご風呂に入った。前日に巡業の本隊が到着し関取衆にもりんご風呂に入ってもらった。皆さんも青森を訪れることがあったらぜひりんご風呂に入ってもらいたい。ちなみに関取衆にはとても好評だった。今年も残り少なくなってきた。冬至の柚子風呂で温まり、柚子効果で初場所へ向けて頑張ってもらいたい。栄光の懸け橋へと〜
西岩
2020年12月19日
若松永が18歳になった、早いもので入門して三年になろうとしている。まだ中学生だった松永輝透君に会いに何度も平野区の中学校に通ったことを思い出す。当時はラグビーをしていたものの、丸々した中学生といった感じで、既に体重が120キロもあった。入門して少しずつ相撲を覚え、今では三段目に手が届くところまで番付を上げてきた。そして、驚くのは身体能力だ。17歳の時にスクワット200キロ、プレス(スタンディング)100キロを上げたのである。私も17歳の時はできなかった重さだ。誰よりもよく食べ、足が短く力士らしい。焼きそばが好物で10人前はペロリだ。チョコレートとあんこが苦手な18歳はまだまだ伸び代があり、今後楽しみな力士である。来場所こそ三段目昇進を決めてもらいたい。三段目になった時のためにそろそろシコ名を考えなければいけないな。心配しなくてもキラキラネームや、「亀の里」はつけないから安心してくれ。
2020年12月13日
12月ももうすぐ半分が終わろうとしている。西岩部屋では早々に年末の大掃除を終わらせた。2日間、普段やらないところを隅々まできれいにした。私も、口うるさく指示を出し一緒に掃除をした。「おかみさんブログ」でも掃除の様子を紹介しているが、遠く離れて住んでいる弟子達の親御さんはビックリしているのではないかと思う。入門する前は、実家で年末の大掃除を手伝ったことはないのではなかろうか。おそらく、好きなものを食べてゲームをしてゴロゴロと、ぐーたら生活をしていただけだろう。ブログで一生懸命に大掃除をしている姿を見て、今ごろ各親御さんは実家も大掃除してほしい!と思っていることだろう。西岩部屋はまだまだ10代の子供達がほとんどだが、相撲部屋生活では掃除も稽古以上に大切だということを、若いうちに学んでほしい。さぁ、綺麗になった部屋で、初場所を目指して頑張っていこう!
西岩
2020年12月8日
暦の上では「大雪」を迎えた。東京でもすっかり冬の季節になり朝の稽古場は寒くなってきた。新型コロナウイルスの影響で稽古中も換気が大切なので、稽古場は窓を開けて扉を開けてストーブをつけているという不思議な光景である。私は雪深いところで育ったので、冬になり東京でも雪が降ると故郷を思い出す。15歳の時に相撲部屋に入門し、生まれて初めて雪のない東京のクリスマスを過ごした。私が子供の頃は、青森ではクリスマスになると数メートルの雪が積もっていた。東京は雪がないどころか、こんなに暖かいのにクリスマス?と、驚いた。サンタさんはソリに乗って来るんじゃないのか?東京のサンタさんは自転車で来るのか?
話は変わるが、私はこう見えてもスキーが得意である。誰も信じないと思うが、そういう人には私がスキーで山の上からカッコよく降りてくる姿を見せてあげたいものだ。山の上から転がって降りてきて雪ダルマになっている姿ではないぞ。
西岩
2020年12月4日
11月場所が終わり、一週間の休暇を経て今週の月曜日から稽古を再開した。勝ち越した人はさらに上を目指し、負け越した人は悔しさを忘れることなく来場所に向けて頑張ってもらいたい。土俵に生きる力士はこの繰り返しである。場所後の休暇に合わせ、私のコラムも臨時休業をしていたが今日から再開したいと思う。もちろん、東京都の休業要請に従ったわけではないので協力金の40万円はもらっていない。今年は新型コロナウイルスに振り回された一年になった。マスクは必要不可欠になった。子供の頃から風邪をひいてもマスクなどしたことがなかった。青森にはテレビもラジオもマスクもない。しかし今は風邪をひいているわけでもないのに毎日マスクをしている。変な世の中になった。早くマスク無しでどこにでも行ける世の中に戻ってもらいたい。マスクをしていると、甘いマスクが台無しだ。sorry.
西岩
2020年11月23日
ようやく長い戦いが終わった。今場所は両横綱の休場で始まった。麺ナシのカップラーメンがあるらしいが、そのような感じで場所がスタートした。その後、大関二人まで休場したので。スープまで無くなってしまった。しかし、千秋楽は優勝決定戦になり盛り上がりを見せたのでよかったと思う。西岩部屋は若藤岡が寄り切りで勝って3勝目をあげた。内容もよく来場所につながる勝利である。若松永は三段目昇進をかけて土俵に上がったが負けてしまった。立ち合いのいなしについていけなかった。力を出す事なく負けたので悔しかったと思う。力はあるのだから来場所こそ三段目昇進を決めてもらいたい。八女の里も5勝目をかけた相撲だったが負けて4勝で終わってしまった。この悔しい気持ちを来場所にぶつけてほしい。今週は稽古も休みである。といっても新型コロナウイルスの影響でいろんな事に注意しながらの休みになる。来週からの稽古に備え、1月場所を目指してもらいたい。さて、私も今週は休みなので、ダイエットのため11月場所のような麺ナシのラーメンでも食べようかな。そして、今週は親方コラムも休みに入ります。また来週お会いしましょう。閉店ガラガラ。
西岩
2020年11月21日
今日は14日目。昨日は若箭原の勝ち越しに私が興奮しすぎてコラムの文字数が足りなくなり、若田中、若金子、若大根原の事が書けなくなってしまった。sorry申し上げます。昨日、若田中が勝ち越しを決めてくれた。右の上手を取っての上手投げは豪快だった。2度目の勝ち越しである。若田中は懐も深く、いい意味で大化けしそうな不思議な雰囲気を醸し出している。若金子は既に5勝をあげている。満足する事なく6勝目を目指して欲しかったが、残念ながら負けてしまった。200キロ以上ある大きな力士と対戦し、いい経験になったと思う。これも勉強である。来場所は大きく番付をあげる事になるので、更に力をつけ頑張ってもらいたい。若大根原は場所前に足の甲を骨折し初日から休場した。しかし途中出場に向けて努力してる姿を見て、本人と相談し出場する事を決めた。しかし稽古不足は明らかで4連敗してしまった。残念だが、こういう時に気持ちが折れるか、前を向いてる頑張るか、真価が問われる時である。この壁を乗り越えてもらいたい。明日の千秋楽は3人が土俵に上がる。最後を締めくくってほしい。さて明日の為にビールを冷やし寝る事にしよう。
西岩