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2021年3月10日
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3月9日といえば、、、レミオロメン!ではなく、若
箭原の誕生日である。16歳になった。相撲未経験ながら昨年入門し、一年が過ぎた。この一年は若箭原にとって激動の一年で、初めて経験する事ばかりだったと思う。その中で毎日の稽古に耐え、勝ち越しも経験した。若いという最大の武器を持った、無限の可能性がある16歳である。私も15歳で入門し39歳まで、24年間現役を続けた。若箭原もあと23年頑張ってもらいたい。あ、その前に私が定年になっているな。ほどほどに頑張ってくれ。
西岩
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2021年3月3日
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今日は三月三日で桃の節句である。私は男なので桃の節句とは無縁であった。しかし、娘が生まれてからは大切な日になり本日もささやかなお祝いをしたところである。西岩部屋の力士たちはおそらく男だと思うので、桃の節句ではなく、端午の節句にささやかなお祝いをしたいと思う。そんなひな祭りも、元々は老若男女問わず春の訪れを喜ぶ日だったそうだ。
さて、春場所の番付も発表になり、いよいよ本場所モードに突入である。春場所が東京開催とは多少違和感があるが、大阪だろうが東京だろうがやることは同じである。八女の里は三場所連続の勝ち越しを目指し、若松永は三段目昇進を目指したもらいたい。他の力士たちも勝ち越しを目指してもらいたい。全員が勝ち越しをし千秋楽を迎えたいところだ。明日は昨年の春場所に入門した四人が初めて髷を結う。髷を結うと一段と力士らしくなり引き締まった表情になるものだ。私ももう一度結ってみたいものだ。髪の毛は白くなり、量は少なくなってきたが、まだなんとか持ちこたえくれている。
西岩
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2021年2月22日
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今日の東京の気温は23度だった。2月とは思えなく、半袖のTシャツ1枚で外出ができた。故郷の青森はまだ雪が積もっているというのに東京は今にも桜が咲きそうな汗ばむ陽気だった。週末にはまた寒くなり、三寒四温を経て春を迎えることになるのだろう。今年の桜はどうなることか。綺麗に咲く桜を横目に見ながら、花見ができない花見シーズンになるのだろうか。子供の頃、地元の弘前公園の桜祭りに行ったことが懐かしい。こんにゃくに生姜味噌をつけたのを食べ歩き、おばけ屋敷やオートバイサーカスなどを見るのが恒例だった。といっても、地元民しか知らないネタである。申し訳ない。綺麗な桜が咲き普通に花見ができる日が来ることを願うばかりである。
咲く、Love...
西岩
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2021年2月11日
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先日、力士健康診断が国技館で行われた。力士の健康診断は2月と8月の年2回。当然のことながら私も現役時代は毎回受けていた。西岩部屋の力士達は全員の体重が少しずつ増えてきた。このまま体を大きくし、番付を上げていってもらいたい。私は入門時、180センチの100キロだった。引退時は160キロなので約60キロ体重を増やしたことになる。もちろん脂肪で増やしても意味がないので筋肉で体重を増やすことを考えていたし、弟子達も筋肉で体重を増やしてもらいたい。ユーチューブを見てお菓子を食べて体を大きくしてもダメだ。稽古とトレーニングで大きくしてほしい。ちなみに、現役を引退した私はビールでお腹を大きくしている。
西岩
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2021年2月6日
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今年は124年ぶりに2月2日が節分だった。西岩部屋でも恒例の豆撒きをした。ちゃんこの時間に私が大部屋に突入し大部屋全体にたくさんの豆を撒いた。ちゃんこ中だったこともあり、ご飯の中や鍋の中にも豆が入ってしまったがこれも楽しい行事ごとなので笑いに変えることにした。大部屋全体にまいたので、力士たちは掃除が大変だという顔をしていたが、そこは日本の伝統行事なので堪忍してもらいたい。これで鬼は出ていったので今年は良い年になることを祈る。ちなみに私の故郷青森では豆撒きといえば落花生だった。東京では大豆を撒くので新弟子の頃に都会の豆まきはオシャレだなぁと思った。調べてみると、どうやら東北や北海道では落花生、関東では大豆というふうに地域で違うらしい。来年は落花生を撒こうかな。それとも、もっとオシャレにピーナッツにしようか。ため〜いきの出るよ〜な
西岩
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2021年2月1日
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今日は2月1日、3歳の誕生日である。といっても娘の誕生日ではない。もちろん私の誕生日であるはずがない。実は西岩部屋の3歳の誕生日である。3年前の2月1日、日本相撲協会より西岩部屋創設が承認され、田子ノ浦部屋より独立し、西岩部屋が産声を上げた日である。私は新米親方としてスタートし、暗中模索しながら全力で駆け抜けた3年間だった。特にこの一年は新型コロナウイルスの影響で大変な1年だった。そんな中、コラムを書き始め、日々の様子を書き記してきた。時には駄洒落を書いたり、オチを考えながらコラムを書いたりしてきた。緊急事態宣言は来月7日まで延長することになりそうだが、私のコラムも大幅に延長し、私が定年になる21年後まで続けていきたいと思う。みなさん、嫌がらずにお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
西岩
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2021年1月26日
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初場所も終わり力士たちは休暇に入った。緊急事態宣言であまり自由のない休暇ではあるが感染対策をしっかりして、ゆっくり体を休めてもらいたいと思う。今場所は三人が勝ち越しをしてくれた。八女の里は三段目での勝ち越しを決めた。若金子は自己最高位での価値ある勝ち越し、若大根原は必死の相撲で勝ち越しを決めてくれた。負け越した力士もみんなが全力で戦ってくれた。私もダイエット中なので食欲と全力で戦った。結果は負け越しである。さて、私も今週はゆっくりしようと思う。流行りの「鬼滅の刃」でも見ようかな。ちなみに私は「心に刃」である。
西岩忍
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2021年1月21日
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初場所も残り三日となった。西岩部屋の力士たちは残すところあと一番ずつである。すでに勝ち越しを決めているのは八女の里一人。三勝三敗で最後の相撲に勝ち越しをかけるのは、若金子、若藤岡、若大根原の三人。残念ながら負け越してしまったのが若松永と若田中と若箭原である。七人全員が最後の相撲で勝って今場所を締めくくってもらいたい。今日のちゃんこは担々鍋。辛い鍋を食べて、尻に火をつけて頑張ってもらいたい。
西岩
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2021年1月17日
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初場所も今日で八日目。中日(なかび)をむかえた。本来ならば中日祝いとして相撲案内所から協会関係者に赤飯が振る舞われる日だ。中日祝いとは、今場所も無事に中日を迎えることができましたというお祝い事である。しかしここ数場所はそのような祝い事もなく寂しい限りだ。西岩部屋の成績は八女の里、若松永、若藤岡、若大根原が2勝2敗、若金子、若田中が1勝3敗、若箭原が4敗となっている。好成績とはいえないが、毎日全力で戦ってくれている。後半戦も頑張ってもらいたい。新型コロナウイルスの感染者ばかり増えるのではなく、勝ち越し力士がどんどん増え、千秋楽には力士達に渡す勝ち越し賞で私の財布の中がスカスカになり、私の懐が緊急事態宣言になるくらい頑張ってほしい。
西岩
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2021年1月12日
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いよいよ初場所が始まった。新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令されている中での本場所である。開催に対し賛否両論あるが、私は開催して良かったと思っている。初日に幕内の審判を努めながら見渡した館内はおそらく上限いっぱいの5000人のお客様が入っていたと思う。その表情はコロナ禍で大変な生活を送っている中で、わずかな楽しい時間を過ごしているように見えた。攻防のある相撲には精一杯の拍手を送り、贔屓の力士が勝ったときには精一杯喜ぶ。辛いコロナ禍をしばし忘れているかのような楽しそうな顔をし観戦していた。お客様の中には、一生に一回の相撲観戦の人もいたと思うし、何年も前からこの日を楽しみにして国技館に足を運んだ人もいることだろう。私は現場の雰囲気を感じ、暗い世の中だからこそ大相撲は必要だと改めて実感した。私は大学ラグビーや高校ラグビー、そして高校サッカーや箱根駅伝など正月のスポーツをみてたくさんの感動と勇気をもらった。大相撲も、暗い世の中に感動と勇気を与える存在であってもらいたい。あ、文字制限で西岩部屋の相撲のことが書けなくなった。若松永、若藤岡、二連勝である。
西岩