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2020年10月10日
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東京では秋の長雨が続き、すっきりしない日々を過ごした一週間だった。今日は10月10日、一年で最も晴れの確率が高く、昭和39年の東京オリンピックの開会式にもなり、以前は体育の日でもあった。それにちなみ、今日運動会を予定していた学校は多いのではないだろうか。残念ながらほとんどの運動会は中止となったことだろう。もし西岩部屋で運動会を企画したらどうなるだろうか。短距離走は競歩になり、騎馬戦は上に乗る騎手が重すぎて騎馬がつぶれてしまう。リレーは想像がつかないほど面白い展開になるだろう。弁当の時間だけは一等賞だろうか。変な想像はこれくらいにしておこう。そういえば今年から体育の日がスポーツの日に変わったそうだ。相撲がSUMOにならないことを祈る。SUMOになったら私は「ヤングのビレッジ」「ウエストロック」になってしまう。オーマイガー!
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2020年10月7日
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今日から相撲教習所が始まった。今年入門した新弟子は、四月から行く予定だったが新型コロナウイルスの影響で教習所開始が大幅に遅れて十月から始まることになった。西岩部屋でも四人が下駄の音を響かせながら国技館に向かった。ちなみに今日の授業は「相撲史」だったらしいが、居眠りをせずに真面目に授業を受けてきたのだろうか。四人とも中学時代は勉強の成績は優秀だったらしいが???あ、勉強の成績の話題は深掘りしないようにしよう。とにかく真面目に楽しく教習所生活を堪能してもらいたい。私が教習所に通ったのは約30年前である。同期生は151人いた。朝4時に起きて5時に部屋を出発し、電車で1時間かけて教習所に行き、朝の点呼、実技、学科、風呂、給食、掃除をし、帰りの会では全員で相撲練成歌を歌った。半年間の教習所生活は懐かしい思い出だ。151人の同期生は入門から24年後、私と旭天鵬が最後に引退をし151人全員が引退をした。その時に24年ぶりに同期生が全国から集まり同期生会をした。とても楽しい時間だった。何年経っても同期生はいいものだ。西岩部屋の四人の新弟子も同期生という新たな仲間と教習所生活を堪能してもらいたい。
西岩
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2020年10月5日
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お久しぶりーね〜あなたに会うなんて〜、小柳ルミ子さんの歌でコラムの再開である。九月場所が終わり、力士は一週間の休暇に入った。私も同じく休暇に入ったのでコラムもお休みをいただいた。数少ないコラム読者の皆様、お待たせしました。今日から眠い目をこすりコラムを書いていきます。
場所が終わり相撲協会の外出禁止も緩和され、地元浅草の街で久々に食事を堪能した。美空ひばりさんが通ったお好み焼きやさんや、内海桂子師匠が通った喫茶店などに行き、改めて浅草の古き良き時代を感じた。今日から稽古が再開した。九月場所は勝ち越しがたくさんいたので(なんと1人)、十一月場所は全員が勝ち越しを目指してもらいたい。もう戦いは始まっている。あと34日で十一月場所の初日だ!
西岩
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2020年9月27日
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ついに今日は九月場所千秋楽。幕内では正代が初優勝し大関昇進を確実にした。西岩部屋では若松永だけが取組みがあり、大トリを勝利で締めくくってくれた。立ち合いから内容の良い相撲で押し出し。本来の突き押し相撲が出た一番だった。今場所は部屋として成績がよくなかった。負け越した力士は悔しさを忘れる事なく来場所へ向けて努力してほしい。勝ち越した力士はもっと上を目指してる頑張ってもらいたい。今日は千秋楽なのでボヤくのはやめてゆっくりささやかな身内だけの打上げを楽しみたいと思う。初優勝した正代のように、西岩部屋から優勝力士が出るという夢のまた夢を想像しながら今日は缶ビールで乾杯しよう。今日は贅沢に1本266円のエビスビールである。
西岩
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2020年9月26日
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九月場所十四日目。西岩部屋の力士の取組みはなかった。ということでコラムのネタがありません。今日はコラムを閉店ガラガラにしようかと思ったが、わざわざ私のコラムを見に来てくれる方がいるかもしれないので西岩部屋の小ネタを一つ。明日の千秋楽は、本来であれば後援会の方々をお招きし打上げパーティーを開催するところだが、新型コロナウイルスの為、所属力士と部屋で食事をし、ささやかな打上げをする予定である。ちなみにメニューはチャンコではなくて、国技館の焼き鳥、出前の寿司、いつも打上げパーティーでお世話になっている浅草ビューホテルのえびグラタンや焼きそばなどのデリバリーである。そして私はキンキンに冷えた缶ビールである。今場所はたくさんの力士が勝ち越しをしてくれた。なんとたったの一人である、、、。明日の千秋楽は若松永が相撲を取る。西岩部屋最後の相撲を勝利で締めくくってもらいたい。終わり良ければすべて良しとなりますように。
西岩
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2020年9月25日
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今日は九月場所十三日目。七人の力士が七番目の相撲を取った。若箭原は立ち合いから一気に押されて負けてしまった。来場所は勝ち越しを目指してもらいたい。2勝5敗だった。若大根原は長い相撲だった。何度もバランスを崩しそうになり足腰の良さで必死に粘ったが最後は押し出されてしまった。4勝3敗。若藤岡は相手のうまさに対応できずに負けた。もっともっと足腰と体幹を鍛えてもらいたい。2勝5敗。若田中は動きの良さではたき込み。勝ち越しはならなかったが、今場所は健闘したと思う。3勝4敗。若金子は勝ち越しをかけた相撲だった。緊張して力が発揮できなかったのか立ち合いがよくなかった。来場所までの課題は立ち合いである。3勝4敗。八女の里も勝ち越しをかけて土俵に上がった。相手の叩きに足がついていかず前に落ちてしまった。もっと足を素早く前に出す稽古や、押す力をつける稽古が必要である。3勝4敗だった。若龍星は休場していたが最後の一番だけ出場した。内容の良い相撲で勝った。来場所は万全の体調で頑張ってもらいたい。1勝6休だった。残すところ、千秋楽の若松永の相撲だけになった。勝って西岩部屋の大トリを締めくくってほしい。
西岩
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2020年9月24日
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今日は九月場所十二日目。まずは若箭原が土俵に上がった。立ち合いの当たりもよく大きな相手を一気に押し出した。やればできるじゃないか!今日にような相撲が取れたら来場所は勝ち越しできる。成長が見えた一番だった。若田中は四つに組んだあと相手に先に上手を許して寄り切られてしまった。自分が先に上手を取り、相手には上手をあたえない相撲を覚えてほしい。そうすれば手足の長い若田中の体がいきてくる。若松永は立ち合いもよく突き放して相手を土俵際まで押し込んだ。勝ったと思ったが、まわしを取られ逆転されてしまった。今場所は三段目昇進をかけた場所だったが5敗を喫してしまった。来場所以降再挑戦だ。さあ、いよいよ西岩部屋の力士は全員が残りの一番となった。今場所最後の相撲は、悔いのない相撲をとってもらいたい。そして今場所休場していた若龍星が明日は出場する。
西岩
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2020年9月23日
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今日は九月場所十一日目。今場所初めて出場力士全員が勝った。やっぱり気分のいいものである。まずは若大根原が勝ち越しをかけて土俵に上がった。長い相撲になったが力を出し切って勝利した。途中で膝が土俵につきそうになるも、持ち前の足腰の良さと柔らかさで残し最後は押し出した。二場所目にして始めての勝ち越しに本人は嬉しかったことだろう。この嬉しい気持ちを忘れずに長い相撲人生頑張ってほしい。若藤岡は立ち合いに押し込まれたがタイミングよく相手をはたき込んだ。負け越しはしているが、あと一番勝って終わってほしい。若金子は相手の変化にもついていき一気に押し出した。内容も良く3勝3敗になった。勝ち越しを目指して最後の一番を悔いのない相撲をとってほしい。八女の里は立ち合いは低く当たっていったが相手に押し込まれ防戦一方になってしまった。なんとかしのいで最後ははたき込み。本来の相撲ではないが3勝3敗になった。次の相撲で勝ち越しを目指してもらいたい。
今日は大福の差し入れがあった。大福は白星にも例えられるので縁起物だ。大福を食べて残りの相撲を頑張ってもらいたい。
西岩
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2020年9月22日
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九月場所も十日目になった。今日は二人が土俵に上がった。まずは若箭原。今日も立ち合いが上手くできずに押し出されて負けてしまった。残念ながら負け越しとなってしまった。残り二番頑張ってもらいたい。若田中は輝の里との対戦だった。輝の里は、私にとって鳴戸部屋時代の後輩であり、一緒に稽古をした仲間でもある。若田中には、なんとしても輝の里を倒してもらいたかったが、残念ながら輝の里の方に一日の長があったようだ。負けはしたが若田中も善戦した。これからいろいろなことを経験して強くなってもらいたい。今場所はなかなか調子が出ない西岩部屋である。残り5日、みんなが勝つように明日のちゃんこは「とんかつ」にしようかな。メンチカツでもハムカツでもいい。とにかく「勝つ」を食べて験直しだ。
西岩
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2020年9月21日
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九月場所九日目、敬老の日だった。敬老の日は、国民の祝日に関する法律第2条によると「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し長寿を祝う」ことを趣旨にしているそうなので、私のために孝行息子達は頑張ってくれることだろう。失礼!私はまだ44歳の若輩者であった。ひとボケかましたところで本題に入ろう。今日はまず若大根原が立ち合いもよく、懐に入ってスピードを生かした切り返しで勝利。これは場所前から何度も稽古してきた技である。稽古の成果が発揮された相撲だった。若藤岡は叩いてくる相手に二度三度対応できたが、最後には叩き込まれてしまった。最後まで対応できるように足腰を鍛えてほしい。若金子は一気に前に出る相撲で完勝だった。この相撲ができれば勝ち越しも手が届くと思う。八女の里は押し合いから引いて投げにいって墓穴を掘った。我慢しきれなかった。苦しくても我慢して押すことをしないと勝てない。まだ負け越したわけではない。気持ちを入れ替えることだ。若松永は突き放していったがまわしを取られて万事休す。残念だが残り二番勝って来場所も三段目昇進をかける場所であってほしい。出場している7人はこれからが本当の勝負だ。
西岩