- 2021/04/16
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場所後の休暇も終わり、5月場所へ向けての稽古が始まって10日ほどが経った。みんな順調に稽古をしている。休暇中に帰省した力士もいるが、その中で、今日は若田中の話題を少しばかり。若田中は三月場所が終わり兵庫県に帰省する際、新幹線ではなく寝台列車のサンライズ瀬戸のA寝台で帰省した。電車に詳しい方はご存知だろうが、サンライズのA寝台は個室になっており、シングルデラックスである。ベッド、デスク、洗面台がついていてホテルの一室のような豪華さだ。列車内にあるシャワールームも使うことができ、まさにゴージャスな列車である。そして、このチケットは1ヶ月前の午前10時に全国で一斉に発売となり、わずか1秒で売り切れてしまうらしい。そもそも6枚しかないチケットである。わずか6枚のチケットを全国の鉄道ファンで競い合うのである。まさに幻のチケットである。電車好きの若田中がこのA寝台に乗り、入門以来初めての帰省をした。ちなみに、巡業で移動する際は三役力士しか乗れない席である。私も乗ってみたい。次の機会には若田中に付いて行って、乗せてもらうことにしよう。
西岩
- 2021/04/01
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西岩部屋にとって三月場所は、若松永の三段目昇進を確実にした五勝と、若藤岡の一年ぶりの勝ち越しで幕を閉じた場所であった。力士たちは休暇に入りそれぞれの時間を過ごしている。本日、日本相撲協会の理事会の承認を経て行司の木村一馬、呼出しの弘行と正男、床山の床明、年寄荒磯の西岩部屋への転籍が承認された。新しい仲間たちと一緒に頑張っていきたいと思う。西岩部屋に来ることになった荒磯親方も力になってくれることと思う。今日はエイプリルフールらしい。そうです。荒磯親方の転籍はエイプリルフールの嘘ということでお許し下さい。他の四名の転籍は冗談ではなく本当の話である。四人の新しい仲間と頑張っていきたいと思う。
西岩 - 2021/03/26
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三月場所も13日目が終わった。残りあと二日になった。今日は西岩部屋に嬉しいニュースが飛び込んできた。若松永が5勝目をあげ、来場所の三段目昇進をほぼ確実にした。まだ若干18歳の力士である。相撲未経験で入門し、わずか三年での三段目昇進は早い出世ではなかろうか。特にここ数場所は朝稽古に加え、毎日の夜のトレーニングで体を鍛えてきた。太ももの太さと、スクワットを200キロあげる姿は18歳とは思えないほどである。努力が実っての5勝である。そして、三段目昇進を機に四股名も考えたいと思う。若○○、○○の里、それとも地元の名前がいいか、、、さあ、何にしようか。私も新しい四股名を考えるのは楽しみだ。今日は新しい四股名を考えながら布団に入ることにする。品のないキラキラネームはつけないのでご心配なく!
西岩 - 2021/03/21
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三月場所も中日を迎えた。西岩部屋の七人の力士も全力で戦っている。その中でも勝負に対する執念を出し、細い体で必死に戦っているのが若大根原である。先日は私の審判の前で長い相撲を取り、物言い取り直しの末、勝利した。今日も敗れはしたが攻防のある相撲で顔に擦り傷を作って帰ってきた。顔の擦り傷は力士の勲章である。私も現役の頃は顔から土俵に落ちろと師匠から言われ、顔に擦り傷ができたら褒められたものである。「お前の顔は一円玉だから気にしないで顔から土俵に落ちろ」と、師匠によく言われた。意味がわからず考えていると「それ以上くずれないということだ」とお褒めの?言葉をいただいたものである。元々くずれていてこれ以上はくずれないから心配するなという意味らしい。若大根原も顔の擦り傷など気にしないで頑張ってもらいたい。私と違い、若大根原の顔は500円玉である、、、。
西岩